あれは結婚して7年が過ぎた27歳の時でした。息子の小学校への進学に合わせ、住宅を購入することになりました。
当時、所有していた車は三菱自動車のデリカD:5という車で、新車から3年を経過し、つい先日車検を通したばかりの車でした。
走行距離は少し多めで45000㎞程走っていましたが、外装、内装共に綺麗に扱っていました。不具合等もなくかなりお気に入りの車でした。
住宅購入のために不動産屋さんへ行った際に真っ先に
「ほかに借入金はありますか?」
と聞かれました。
消費者金融からの借金は当然の事ながら、車のローンや現在ではスマホの分割払いなども「借入金」に含まれるそうで、「借入金」が1円でもあると、年収からはじきだされる「住宅ローン融資枠」の上限が500万程減らされる事になるそうです。
何とか解決策を考えましたが、住宅購入の頭金を減らしてまで車の一括払いを行うのは得策ではないとの判断により、泣く泣く車を手放すこととなりました。
まず最初に車の残債がいくら残っているのかをチェックします。これはローン会社へ問い合わせるとすぐにわかり、ちょうど200万円程残っていることがわかりました。
売却先はインターネットの一括サイトのカーセンサーから依頼をかけました。複数の買い取り業者が自宅まで出張してくださり、交渉の結果、残債分の200万円ちょうどで売却を決めました。
売却先は「ハナテン(現:ビックモーター)」でした。買い取りに関する書類はほぼすべてその場で作成を行いました。所有権解除等の委任状についてもすでに準備されており、住所や氏名を記入するだけで済みました。
さすが大手業者と思える対応に安心感を覚え、その後の手続きに関してはすべてお任せしました。
本来であれば個人口座へ入金されるお金ではありますが、直接ローン会社へと払い込みを行ってもらい、1週間もたたないうちに、ローン会社から完済の知らせが届きました。
正直こんなにもスムーズに取引が終了するとは思っておらず、拍子抜けした感じもありましたが、よくよく考えると、買い取り業者もプロですし、年間に何台も同様の車を扱っているわけですので当然といえば当然です。手続き等は業者に全部お任せで問題はありません。
ここからは買い取り金額に関する注意点です。
買い取り業者はなるべく安く仕入れて、なるべく高く販売することで利益を得ています。そのため、ユーザーの無知や不安に付け込んで来ることも当然あります。そういった業者に対抗するには何点か抑えておくポイントが存在します。
まずはきちんとした相場を知ることです。相場検索サイトも存在しますが一番良いのは同じ条件(年式、走行距離、カラー、装備など)の車がおおよそいくらで販売されているかをリサーチすることです。
今回の私の車はおおよそ220万円で販売されていましたので、通常の買い取り金額は180万~190万でしょう。
次に、足元を見られないように注意します。特にローンが残っている車を売却する方は基本的に少し後ろめたい気持ちがあると思います。要は「お金に困っている」様子をくみ取られてはいけません。
そう思われた瞬間に足元を見られやすく買いたたかれることは決定的です。「少しでも高く”買ってほしい”」ではなく、「この金額以下なら売らない」と強気の対応も場合によっては必要です。
特に人気のある車の場合、流動性が見込めますので赤字でさえなければよい、というパターンも存在します。
営業マンのノルマは基本的に利ザヤではなく台数で決められていることが多いので、とにかく買い取って売れさえすれば「1台」とカウントしてもらえるのです。ノルマに苦しんでいる営業マンはその「1台」の為に、トントンの金額で頑張ってくれることがあります。
ローンが残っている車を売る時には「一括査定」で「強気に交渉」がポイントです。
※今回私が使った一括査定サイト
カーセンサー
https://carsensor.net/